歯を抜かない矯正治療

歯を抜かない矯正治療

一般的に、矯正治療には「歯を抜く」というイメージがありますが、患者様の歯並びや噛み合わせの状態によっては、抜歯を回避した上で、矯正治療を行うことも可能です。当クリニックでは、できる限り患者様の歯の保存をはかるために、以下のような方法でもって「歯を抜かない矯正治療」を行っております。

奥歯の移動

親知らずを除き、人間の歯は通常28本あります。これらの歯のうち、上下左右の一番奥にある歯をさらに奥に移動させることで、抜歯せずに矯正治療を行うことができる場合があります。

歯列自体の側方への拡大

歯列全体を左右に拡大させることで、抜歯せずに矯正治療を行うことができる場合があります。ただし、過度に拡大させると治療後の歯の後戻りの原因となることもありますので、十分に注意した上で拡大をはかります。

歯を左右0.25mm程度削り、必要なスペースを確保する

歯の表面を覆うエナメル質を左右0.25mm程度削るなどの処置により、正しい歯並びや噛み合わせに必要なスペースを確保することで、抜歯せずに矯正治療を行うことができる場合があります。削る量はごくわずかなので、機能的にも審美的にもほとんど影響はありません。また、削った部分をきれいに研磨することで、虫歯になる、しみるなどのトラブルを防止します。